雷獣は猫がお好きなようです

「ほら、行くぞ」




そう言いながら手を差し出す蘭くん。




「案内よろしくお願いします、蘭くん?」




差し出された手に自分の手を重ね、おちゃらけた感じに言うと蘭くんはなんだそれ、と笑いながら手を引いてくれる。
これも昔からで、はぐれないようにいつも手を繋いでいた。




「ねぇ蘭くん?もうあたし高校生だよ?」

「そうだな」

「高校生にもなって手を繋ぐって、なんか恥ずかしい…」




顔を俯かせて恥ずかしがると蘭くんはニヤリと笑った。




「じゃあ、大人っぽく腕に手を回しとくか?」




クツクツと笑いながらからかう蘭くんの表情はドSさながら。




「……やっぱり手を繋いどく」




蘭くんの方が一枚上手だったようです。