雷獣は猫がお好きなようです

あたしは急ぎ足で教室に戻ると鞄を掴んで職員室に向かう。




「蘭くーん!!」




職員室のドアを開けると目当ての人物の名前を呼ぶ。




「お、待ってたぜ。朔妃」




蘭くんは煙草を吹かしながら待ってくれていた。
煙草を灰皿に押し潰すと車のキーを指で遊ばせながら歩いてくる。




「よし、行くか。今日は引越し祝いとして俺が晩飯奢ってやる」

「ホント!?やったー!!」

「そのかわり、今度なんか作ってくれよ?」

「もちろん!!蘭くんの大好物作ってあげるね!!」




あたしは満面の笑みでスキップをしながら歩く。




「校門で待ってな。車回すから」




蘭くんはそれだけ言うと急ぎ足で歩いていった。
そんなに急がなくてもいいのに。晩御飯は逃げないよ?




蘭くんの後ろ姿を見てあたしも靴箱に向かった。