雷獣は猫がお好きなようです

あれから数時間、あたし達はずっと屋上で話していた。
詩音はあれから戻ってくることはなかった。
詩音のことを気にしながらもあたしは彼らとの話を楽しんでいた。




ピンポンパンポーン




『あー、1-Aの斉藤は今すぐ職員室に来い』




あ、蘭くんの声だ。




「如月先生に呼ばれるなんてお前なんかしたのかっ!?」




一哉が怖い顔をして問い詰めてくる。
由紀や玲衣でさえも目を丸くしてあたしを見ている。




「何もしてないはずだけど…」

「如月先生には絶対逆らうなよ!?逆らったら人生終わるぞ…」




は?何それ?




「一哉の言う通りだよ…!如月先生に逆らってどれだけ怖い思いをしたか…!!」




優真は自分を包み込むように抱き締めて震えている。




(えぇぇぇ!?優真がここまで怯えてるなんて、ちょっと、蘭くん何やったの!?)




「何があったのか知らないけど、ちょっと行ってくるね」




立ち上がりかけて携帯が鳴った。




メールの相手を見ると蘭くんだった。
どうしたのかな?呼んだのに来ないから??




携帯を開いてメールを見ると"街を案内するついでに晩飯食いに行こうぜ"と書いてあった。
絵文字も何もないシンプルなのが蘭くんらしいなぁと思いながらメールを打つ。




りょーかい☆教室で鞄を取ってから行くね!!…と送信を確認してから携帯を閉じる。