雷獣は猫がお好きなようです

「ふぅん。で、アンタはずっと諦めてきたわけ?」

「詩音!!」

「優真はちょっと黙ってなよ。アンタさ、自分で何かしたことがあるの?」




詩音は蔑んだような目を向けてくる。
…確かに、あたしは頑張ってるうちに諦めてた。どうせ愛してもらえないって。
何をしても無駄なら、何もしなくても変わらないって。




「なかったわよ。だから、今やりたいことをやるの」

「…ま、俺達に迷惑を掛けなければどうでもいいや」

「詩音?どこ行くんだよ?」




詩音は御馳走様、と言うと優真の声を無視して屋上を出て行った。