雷獣は猫がお好きなようです

そして詩音が朔妃に嫌味を言ったことで良い雰囲気とは言えない話が始まったのを横目で見て俺は優真と話を始めた。




「玲衣、初対面は朔妃ちゃんはどんな感じだったんだよ?」




優真が面白そうに顔を近付けながら聞いてくる。




(そんなに顔近付けんな。俺はんな趣味はねぇぞ。離れろ)




「喧嘩してたら朔妃が男にナイフ向けられて背負い投げした」




色々省いたが優真にはそれだけで伝わる。




「…マジで!?ちょっと確認して来よ!!」




優真はそう言うと、楽しそうな顔をして朔妃達に顔を向けた。




「詩音、言い過ぎだぜ?朔妃ちゃん、昨日変質者にナイフ向けられて背負い投げしたって本当?」

「変質者って…。まぁ、本当だよ。止めは玲衣が刺してくれたけどね」




変質者…。朔妃にとっては変質者だろうな。




「え、朔妃男ぶん投げたの!?」

「マジで!?」




すっげぇ!!と興奮する薫と一哉。




てか、そんなに朔妃に顔近付けんな。優真は面白そうな目をするな。由紀は興味津々な目を向けるな。




てか全員朔妃を見んな。イライラする。




「玲衣さんが気に入るのわかる気がするっス!!」




だろ?薫はよくわかってるな。
けど懐いてるからって朔妃に引っ付き過ぎだろ…。




(なんで俺はこんなにイライラしてんだ…?朔妃は俺のものじゃないのに…。)