雷獣は猫がお好きなようです

この女の名前を知りたい。
そう思ったとき、女が口を開いた。




「名前、教えて?今度会ったら教えてくれるって約束したでしょ?」

「あぁ、そうだったな。ついでにあいつらも紹介してやる」




確かに俺はそう約束した。
また会える気がしたから、今度会ったら教えると。




こいつは、他の女とは違う。
なぜかわからないが、そんな気がした。




こいつは俺を、鳴神の総長としてではなく、東城玲衣という一人の男として見てくれる。そんな気がして止まないんだ。




固まったままの優真達を呼ぶと円になるように座らせた。
俺の左から順にいって優真、一哉、詩音、由紀、薫の順だ。




俺から自己紹介をしていく。
自己紹介なんて久しぶりで、柄にもなく照れ臭かった。




優真が自己紹介したとき、一言余計なことを言いやがった。
なんとも思ってねぇ女にこんなことする暇はねぇよ。




一哉は…、相変わらずの俺様だな。鳴神以外限定だがな。一哉を様付けとか絶対にさせねぇ。




(てか、させた時点で海に沈める…)