雷獣は猫がお好きなようです

「お、今日は早いのな」




後ろから優真が単車を押しながら声をかけてきた。




「…昨日の女を探す」

「どこの誰か知ってんのか?」

「知らね」

「はぁ?どうやって探すんだよ」

「地道」




俺の短い答えに優真は呆れたように息を吐くと




「お前の性分からして地道にするなんて無理だろ」




と言った。




こいつはよくわかってる。
確かに俺は地道になんて無理だろう。
だが、どうしても会いたいんだ。あの女に。
だから何があろうとも探し出してやる。




俺はそう決意して優真と屋上を目指した。