雷獣は猫がお好きなようです

「だから!中庭で寝てたら変な女が立ってたんだよ!!」




睨み合っていると再び扉の向こうから声が聞こえた。
あれ?この声もなんか聞き覚えがあるような…。




「だから、女の話をするなよ…。どうせお前のことが好きな女じゃねぇの?」

「あり得ねぇよ!俺に職員室の場所だけ聞いて去っていったんだぜ?俺のことが好きなら近付いてきたりするだろ!?」

「知らねぇよ…」




ガチャリ、という扉が開く音とともに、二人の男が入ってきた。
そのうちの一人はまた見覚えがある。




「あ、中庭の不思議さん!」




中庭で会った金髪男を指さして叫ぶ。




「あ?お、前っ!?」




金髪男はあたしがここにいたことに非常に驚いたみたいで、口をポカンとあけていた。




「うふふ、さっき振り!…変な女で悪かったわね?」




金髪男に顔を近付けて目を据わらせて口角を右だけ上げた。




「ぇ、あ、いや、…悪い」




金髪男は狼狽えながら謝った。