雷獣は猫がお好きなようです

「どうしたの?」

「…俺、そんなに疲れてる顔してた?」

「ううん、そんな気がしただけ」




あたしがキョトンとしていると、薫はそうか、と笑ってあたしの前の席に座った。
そしてすぐに体ごと向きを変えて話をする体制になる。




前の席って薫だったんだね!




「てかさ、俺が疲れてるとか気付いたの朔妃で二人目だぜ?」

「ふぅん、そうなんだ」

「……何も聞かねぇの?」




眉間に皺を作って訝し気に目を向ける薫に




「誰にだって言いたくないことはあるでしょ?だから無理には聞かないよ」




と言った。




薫は一瞬訳がわからないというような顔をして笑った。
そう、笑った。お腹を抱えて。




「ははっ、ははははっ」

「うん?」

「ははっ、お前面白いな!」




ん?それは褒めてるのかな?