雷獣は猫がお好きなようです

「お前誰だよ」

「いや、あなたこそ誰」




あたしは彼に負けないくらいに言った。




「……」

「……」




再び沈黙。




「ちっ、…森川薫だ」


「あたしは斉藤朔妃。よろしくね」




あたしは鞄から何個か飴を取り出すと、薫に渡した。




「…なんで飴?」

「ん?なんか疲れてる気がしたから」




あたしがそう言うと、薫は驚いたような顔をした。