雷獣は猫がお好きなようです

「おい」




あたし達は話に夢中で新しく教室に入ってきた人に気付かなかった。




「俺の席の近くで何してんだよ、邪魔だ」




低く不機嫌な声のするほうを向くと、一際目立つ銀髪に紫のカラコンをした男が不機嫌そうな顔をして立っていた。




(うわ、銀髪って……。派手だなぁ…)




「あっ、すんません!!」

「森川さん、おはようございます!!」




不機嫌そうな男に向かってあたしの周りにいた男子や、教室の隅で喋っていた男子達が一斉に立ち上がって頭を下げた。




ジィィッ




「……」

「……」




私と森川くん?は互いに見つめ合った。




いや、見つめてたのはあたしだけかもしれない。彼は威嚇するような目であたしを見てたから。