雷獣は猫がお好きなようです

甘い匂いに満足しながら時計を見たあたしは顔を引き攣らせた。




8時10分……




(え゙……?嘘でしょぉ!?)




「ヤバい!遅刻ぅぅ!!」




あたしは慌てて鞄を持って玄関に行ってローファーを履くと、階段で一階まで駆け降りる。




あ、もちろん鍵はしたよ?
泥棒とか入られたら嫌だし!
てか、マンションの最上階から階段で降りるのはかなりキツいね!




マンションから出ると、繁華街を駆ける。
繁華街の歩道にチラチラと鳴高の制服を着た男子を見かける。




制服を着崩して、ズボンにはチェーンやら付いていて、いかにも不良だ。




あたしが今日から通う鳴皇-メイオウ-高校、通称鳴高の制服は意外に可愛くて、水色のチェックのスカートに、ブラウスは白、ブレザーは濃紺で、左の胸元に雷マークに王冠がかかった校章がある。ネクタイはスカートと同じように水色のチェックが入っている。




男子も同様で、スカートがズボンになっただけだ。水色のチェック柄も変わらない。




繁華街でチラチラ見かける不良達は、半透明の大きな袋を持っていた。




気になったあたしは一人の不良を見て、足を止めた。




それはなぜか。