ピピピ、ピピピ、ピピピ...
ガシャン!




「…ふぇ?あ、目覚まし時計…」




目覚まし時計のアラームを不機嫌そうに止めたあたしは身体を起こして手の下にある目覚まし時計に目を向けた。




時計は短針が6時を指していたが、所々にヒビが入っていて秒針が外れていた。




一つ前の時計は針という針がすべて外れ、ネジが何本か飛んでしまうほどに壊れていた。




「…今度は秒針がとれただけだ。ラッキー」




そう言ってあたしはベッドから降りて洗面所に向かった。




「今日は髪型どうしようかな…」




髪を梳きながら色んな髪型を頭の中に浮かべてみる。




「…面倒だから結ばずに行こっと」




今日の髪型を決めたあたしは腰辺りまである黒髪をそのままにして洗面所をあとにした。