新撰組、只今七代目。

京都の町外れーーーーーーー
此処は、普段は誰も訪れない。
ただ虚しく、木葉が風で散っていく。

その場所に、彼女は居た。
沖田朱音、紫色の長い髪の少女だ。
「ここが今日から私たちの拠点、か・・・・・・・」


朱音が母にこんなことを告げられたことは、もう一年も前の話だ。
「新撰組?」
「ええ。うちは沖田総司の子孫の家系(?)なのよ。」
「そう、なんだ・・・・・・・・」
母が言うことは、こうだった。
代々沖田総司の名を守り、京都の町の平和を守る。六代目が引退し、七代目の活動をそろそろ始める予定であるが、沖田のみ襲名が決まっておらず、しかも朱音の同年代が多い。
「そういうことで、明日から活動をはじめるから、ね?町のためにも頑張って頂戴!」


お母さんのバカ、
その時はきっと思っていた筈だ。