「おーい、席座れー。帰りのSHR始めるぞー」

担任の松井さんが、ファイルを抱えて教室に入ってきた。


クラスメイトが口を閉じず変わらず騒ぎながら席についていく。

千尋も同じくだ。



「えー、明日の…………」


その声を聞きながら、私は窓の外を見る。

空には雲がポツンポツンと浮いていて、朝より雲が晴れたようだ。


結局朝は、悠人はギリギリで遅刻だった。

だが体調不良ということで、一週間日直は不問にしてもらえたらしい。


今朝は自然に起きてきたので、体調は大丈夫なはずだが、アイツは嘘をついて誤魔化したらしい。

昼前のメールに、


『日直の刑はまぬがれました

舞姉どーも助かりました\( ´ω` )/』



とメッセージがあった。