「えー。父さんと母さんはいいけど梨華みたいに能天気なのは嫌だ」 微妙な顔で呟く雄大に私はクスリと笑った。 まだまだ幼いな、と思う。 「お父さんとお母さん、かぁ」 智華は考え込むように床を見つめる。 顔を上げて梨華のいるトイレのドアを見つめ、そして私を見上げた。 「…………何かちょっと、梨華が羨ましくなっちゃった」