何てアホな会話なんだ。コイツと居ると、こっちまでアホになる気がする。


ずり落ちたカバンの持ち手を肩にかけ直して、またため息をつく。


……ここに進学を決めた理由に、コイツが入っているだなんて。死んでも言いたくない。


教室に着くと、もう一人うるさいヤツがいる。



「あー!竜君、おはよー!」


女子の輪に混ざっていたソイツは、
わざわざそこから抜けてデケー声を出しながら駆け寄ってきた。