あの日私は――。





私は、人付き合いが上手くない。

それは昔から母親から虐待を受けていたから。


だけど、それなりには上手くやってきたつもりだった。

人と深く関わらずに、
人を強く遠ざけずに。

人をすり抜ける空気にならずに、
人に抗う水にならずに。




なのに結局はそれをやめてしまった。

人に自分の胸の内を明かしてしまった。



だから仕方ないのだ。

今自分が受けているこの痛みは、
結局は自分が招いてしまったのだから。