『あっちゃんさ、最近由奈ちゃんと仲いいよね?』


『うん。ゆいなちゃん優しくていい子だよ♪』





私は掃除当番でゴミを捨てるために
裏庭を通る渡り廊下を歩いていた。



そんな時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

そしてなぜだか私は、咄嗟に2人から見えないように隠れていた。


なぜだか、とは言ったものの、
今ならはっきりわかる。

私はやはり心のどこかで心配していたのだ。

人気者のあっちゃんが、地味な私をどう思っているのか。

本当に友達だと思っているのか。