しかし、私はそんな母親を嫌いになれなかった。 だって、 『…………由奈っ!!どこにいるの!?由奈ぁっ』 公園のベンチに座っていると、 私を呼ぶヒステリックな叫び声が聞こえてきた。 『……ここにいるよ、ママ』 私はそう言いながらベンチから母親のもとに駆け寄る。