世界征服狂走論のレビュー一覧
5.0
ああ、そうだよなあ。物凄く、わかる。屋上から見える青空とか、白い牛乳だとか、こういう日常とそんな日常に対する不安定な気持ち。すごくわかる。
だってもう、私たちはわかってる。努力が必ず報われるってわけじゃないことも、誰かを想っていればその分の想いが返ってくるわけじゃないってことも、全部全部わかってる。
世界は理不尽で不平等だ。
日向の言う世界征服、世界が平和になる世界征服。「他の誰もやらないなら、私がやるしかないでしょ。」そういう日向の考えがすごく好きだなあ。理不尽で不平等で不満ばかりの世界に転がった、真っ直ぐな2人の会話を、どうか、みなさんにも見届けてほしい。
ぜひ、ご一読を。この真っ青な空気感にどうか、触れてみてください。
空は快晴。お昼休みの屋上。
パック入りの牛乳。変わらない1メートルの距離。
2年前の自分をがんばったなあって労ったり、後輩たちが若く思えたり。
そんな日々を、守っていきたいから。
卒業記念に、最後に軽く、やっちゃおうよ。世界征服。
理不尽で不平等な世界を、あたしが、あたしたちが変えなくちゃ。その気持ちが宇宙人を味方にするかもしれない。アメリカをひっくり返すかもしれない。日向の想いがうんとまっすぐだから、突拍子も現実味もない計画なのに、うまくいくって信じたくなる。
遠いゴールをめざして走り出した日向と、文句を言いながらも同じ場所に向かって走るだろうチカが、いつかまた、あの屋上で笑っていますように。
日向の想いは、きっとだれの心の中にも一度は浮かんだことがあるものだと思います。
読後、心の中にくすぶる黒い部分を、2人にすこし持っていってもらったような気持ちになりました。
この世界はいつだって、理不尽だ。
だからほら、世界征服をしよう。
──あたしは、本気なんだ。
いつかまた思い出す今日のために、世界征服。
理不尽なこと、不平等なことがたくさんあって、時間は終わっていって。
なんだろう、うまくいえないんだけど、とても共感できました。
漠然とした閉塞感というか、なんというのか。
とても素敵な作品なのに、足りない語彙力のためどう表現していいかわかりません(笑)
ぜひ一度読んでみてください。
素敵な作品を、ありがとうございました。
タイトルに惹かれて読ませていただきました。
夏休み前。空は快晴。
二年前より少し大人になった二人の、二年前から変わらない1メートルの距離で交わす会話がとても好きです。
切なくて優しい素敵なお話でした。
ありがとうございます。
まだ18歳。されど18歳。18年間、ずっと世界を見てきたんだ。
だから「努力は必ず報われる」なんていう言葉がどれだけ現実離れしているかも、「答え」が人によって変わることも、全部、知ってる。
世界は、理不尽だ。
どれだけ偉い人が平等を謳ったところで人間は縦に並びたがるし、同じ服を着て同じことをしてるはずなのに結果は何百通りに分けられる。
世界は、不平等だ。
だけど、今日も空は青くて。
だから、変えにゆこう。
ふたりで。
「世界征服しよう!!」
この言葉に込めた想いは、きっとアメリカにも届くはず。宇宙人だって味方に付けられる。
考えさせられる作品でした。
「世界征服」なんて言葉、最後に口にしたのはいつだったか。
幼かったあの時よりも、18年生きた今のほうがずっと、「世界征服」する気は満々です。
スケールはとてつもなく大きいはずなのに、それを感じさせない作風が好きでした。
あの子の事が好きだけど、あの子はまた別の子を見てる。
どれだけ頑張っても頑張ってない人に勝てない時がある。
人は中身だと言っても結局見た目な部分がある。
世の中ってのは、理不尽で不平等な事ばかり。意識すれば意識する程目に見えてくる汚い部分。
だから私は
「世界征服しよう」
極論に辿り着いた。
主人公の女の子は、自分の世界に不満を抱えながらも、結局は見捨てる事が出来ない子。
学年で1番の成績でも辿り着いた結論は幼稚園児でも思いつくような絵空事。
だけどどうしても理想を理想と割り切れない、誰もが幸せで平等を与えられた綺麗な世界を望んでしまう女の子。
夢のまた夢のような夢を掲げる女の子に私は笑い飛ばす事は出来ませんでした。
是非とも皆様もその不思議な矛盾を感じ取って下さい。
素敵なお話をありがとうございます!
君のことが好きだというあの子のことを、君は何も知らない。
いつも真面目なあの子よりも、あたしの方が成績がいい。
体育館の片隅で人知れず涙を流しても、やっぱり世の中は不条理で、不平等で。
だから、
ふたりで世界征服をしよう。
「世界を平和にするんだよ」
君はきっとあたしを忘れない。
あたしも、君を忘れない。
***
三年間ずっと一緒にいた、ふたりの会話。
爽やかで、穏やかで、少し切ない。そんな空気感がとても好きです。
読了後、優しさがふわりと心に染み込む、素敵な作品。
ぜひご一読を。
なんだろうな。ほんと、説明するのがむずかしいのだけれども、でもとても魅力的なお話なんです。この魅力はなんだろう。 とても、心がこそばゆくて、ムズムズして、ちょっと切ない。けれど、悪くない心地。 学生時代に感じるやるせなさとか、焦りとか、でもそういうの、子供だとか青春だとかで片付けられるものではないんだな。 無知なわけじゃない。彼も、彼女も、わかってる。 好きなひとが自分を好きになるわけじゃないこと。 努力して必ず報われるわけじゃないこと。 血は牛乳色にならないし、世界征服だって、そんなの、自分の手で変えられるものなんて数すくなくて。 世の中の不条理に気づいてる。それでもやさしい世界を、願わずにはいられないのです。 日常に散らばってるものが、すごく愛おしく見えてくる。ふんわり、ずっしり、この魅力のなかにぜひ入り込んでみてください。
なんだろうな。ほんと、説明するのがむずかしいのだけれども、でもとても魅力的なお話なんです。この魅力はなんだろう。
とても、心がこそばゆくて、ムズムズして、ちょっと切ない。けれど、悪くない心地。
学生時代に感じるやるせなさとか、焦りとか、でもそういうの、子供だとか青春だとかで片付けられるものではないんだな。
無知なわけじゃない。彼も、彼女も、わかってる。
好きなひとが自分を好きになるわけじゃないこと。
努力して必ず報われるわけじゃないこと。
血は牛乳色にならないし、世界征服だって、そんなの、自分の手で変えられるものなんて数すくなくて。
世の中の不条理に気づいてる。それでもやさしい世界を、願わずにはいられないのです。
日常に散らばってるものが、すごく愛おしく見えてくる。ふんわり、ずっしり、この魅力のなかにぜひ入り込んでみてください。