for U〜名のない歌〜



「これ、僕の作った曲、leaving school.」

俊もおずおずと差し出す。


「これ、薫がボツにしてたやつのを、アレンジした。fly awayだ。」

ルナがオーディションで歌った曲。

桐生がルナに渡し、美由も顔を真っ赤にしながらルナに渡した。


「私の、曲。」

そこには、八百比丘尼と、書かれていた。
SWEET,sky festival,fly awayを、除いたら、すべて新曲になる。

しかも、美由に関しては得意のアレンジじゃなく、作詞作曲だ。

「もう一個、曲作るんだろ?」

「うん。」

ルナはにっこり笑った。

「とりあえずの題名は名のない歌。」

俺たちは名のない歌を、曲にすることを、決定した。

最初はベースとギターをそっと引く。

それから、キーボードが優しく音色を奏でる。

ドラムはしばらく小さくリズムだけ。

ルナの声を目立たせるため。

Aメロにはいると同時に、楽器も個々を主張する。