「ぇ、ほんとに?」
ルナは驚きを隠さない声で佑月に答える。
「うん、」
「あたしはみんなの曲がいいと思うな。」
みんなの、曲…
「佑月の曲、薫の曲。俊の曲。美由の曲、桐生の曲、あたしの曲。全員の曲を歌いたい。それから、みんなで一曲作りたい。」
「いいよ!そうしよ!」
一番最初に美由が、賛成した。
「ありがとう!美由。」
ルナの嬉しそうな顔をみたら、俺は嫌とは言えなかった。
それはみんな同じらしい。
「俺は、この曲を、渡しておくよ。」
佑月は、そう言ってルナに楽譜を渡した。
「ショートカット」
その譜面の、題名には、そう、書かれていた。
「佑月ありがと!」
完全新曲で、ルナは行く気なのだろうか。
それとも、古い曲も使う気なのだろうか。
「あたしは、SWEETを、歌いたいな。」
ルナが言った曲はルナが作った曲。
それでいいのか。なら、俺は
「sky festival。」
そう、ぼそりと言った。