ジェットコースター、

それは、あたしの好奇心を引き出すアトラクションだった。

「おおおおお!薫!人がゴミみたいだよ!高いね〜っ!」

「あぁ、そーだな。」

薫についつい話しかけてしまう。

ジェットコースターだけじゃない。フリーフォールや、バイキングにも乗った、

「あ〜叫びすぎて喉やばーい!薫は大丈夫?」

「俺もやばい」

そんなこといいながら2人で歩く。
ジュース、のみたいな……。

薫は近くに空いてるベンチを見つけると、あたしをそこに座らせた。

「ここで待ってろ。ジュース、買ってくる。」

「あたしもい、」
行くと言いかけた時には薫はもう、売店へ向かっていた。

あたしはおとなしく座って待つ。

することがない。

うん、歌詞を考えよう。遊園地は、すごく面白い。

独特の感性の集まりだと思う。

だから、歌詞にしたら、きっといい歌詞が作れる気がする。

「ぁ、あれ?」

小さい男の子が、キョロキョロしながら同じところをくるくる回ってる。

「どうしたの?」

あたしはつい、席を離れて、その男の子に声をかけた。

「あのね、ママがね、迷子さんなの。」

「ママが迷子さんなの?じゃぁ、お兄ちゃんたちと一緒にママ、探そうか。」

突然聞こえてきたのは、男の声。

振り返るとそこにいたのは
もちろん、薫だった。

「いつの間に戻ってきたの⁈」

「売店からルナがこの子に声かけてるの見えて、走ってきた。」

それにしては息もきれてないし、早すぎる、と思ったら、売店はあたしの10m後ろにありました。

「一緒に探してくれるの?」

男の子の言葉にあたしと薫は頷く。

「おねーちゃん、おにーちゃん、おてて繋いでもいい?」

可愛い〜っ!

あたしはすぐさまその子に手を出す。

薫もあたしの真似をしてその子に手を差し出す。

「ママとはどこで別れたの?」

「わかんない。優くんね、お馬さん探してたら、こんなところにきちゃったの。」

お馬さん、、、

遊園地でお馬さん?

遊園地に馬がいるの⁈

すごいなー…馬がいるんだ…

「メリーゴーランドだな」