「ママのこと、大好きだった。ううん、今でも大好き。いつもね、あたしが困ってたらニコニコ笑って助けてくれたの。それは、それがあたしの友達でも、父の部下でも、隣のおばさんでも。あたしが悪いことしたらちゃんと怒ってくれるし、あたしが喜んでたら一緒に喜んでくれた。」
涙はどんどんと、増えていく。
俺はルナを、つい抱きしめた。
ルナは驚いた顔をして、俺の顔を見上げた。
「薫の服、汚れちゃう。」
「そんなの気にしなくていいから、話し、続けろ。」
俺がそういうと、ルナは頷いた。
「ママは、無差別殺人の、犯人のターゲットにされてなかったの。たまたま、犯人の視界から外れたところにいたの。でもね、小さい子供を刺そうとしたのを見て、ママはその子供を助けるためにそこに飛び込んだの。その子供は、怪我ですんだらしいけど、両親を目の前で殺されたって、だから、その子供をママが守ったんだって。そう警察の人間に言われたわ。」
無差別殺人なのに、犯人は捕まらず、日本の警察に訴えに行ったこともあったらしい。ずっと、ずっと探し出すことだけを胸に生きていたとも言った。
「有名になれば、いろんなところに顔が通じる。だから、いろいろ調べれるんじゃないかなって思った。」
だから、アイドルになったんだ。
だから、milkyway☆に入ったんだ
そう、ぼそりとつぶやいた。


