「ルナ、これは…?」

次の対バンの衣装!とか言って渡された服は、どうみても王子様のような衣装。

イギリスとかの昔の貴族がきてそうな感じがする。

俊は騎士のような感じもする。

桐生は軍服みたいな?硬い服装。

美由は、燕尾服。

テーマは中世らしい。

そして、ルナは

ミニ丈のドレス。

「一回コスプレでライブやって見たかったんだよねー♡」

本人はご機嫌だから、俺たちは何も言えない。

「ぁ、あとね、これは佑月に!」

佑月が渡された服は…


「っと、これは…?」

「それはねー、王子様の衣装だよ。薫のと、対になってるの♡」

つまり、兄弟で色違い……


「薫、俺、この年で薫とお揃いなんて着るなんて思わなかったよ。」

「俺もだ。佑月。」

俺と佑月は、盛大にため息をついた。

「対バンでそんなに張り切る必要あるのか?」

「甘い!」

桐生の言葉に俊の大声が飛ぶ。

「僕たちはお客さんを楽しませるんだよ。パフォーマンスも大事!それは、対バンでも、単独でも、チャリティーでも。」