「ルナ!手紙だよ!」

何も考えずにあたしは受け取って、何も考えずに部屋で開けた。

中には、もちろん手紙が入っていた。

「!」

その中の手紙の宛名はあたしの本名……

もう、隠れ続けることはできないみたいだね…


つまり、この手紙は日本とサヨナラをしなきゃいけないことをさしてる。

sky flyのメンバーと別れることになるんだ…


♪sky fly.hi!hi!手を取りあおーぜ♪

携帯電話の着信音。
あたしの大好きなあたしが入る前のsky flyの曲。

佑月と、薫のデュエット。この曲が流れる時は、知らない人の時。
「もしもし…」

「Allo!Comment Allez-vous?」(もしもし。元気か。)

フランス語。

やはり、父親。
あの人は無駄にお金持ちだから、
日本であたしを捜索させたんだ。

「Pas mal.」(まあまあね)

あたしはそっけなく返す。

こんな世間話が目的じゃないでしょきっと。

「もうそろそろ、日本語で話してもらえるかしら。せめて英語で。」

あいつは日本語を嫌う。

でも、あたしは日本語が大好きだから話したい。

「well...I look for you.You find good friends.You were satisfied.So,come here.」(あぁ、俺はお前を探していた。お前はいい仲間を見つけた。満足しただろ?早く帰って来い。)