「早苗…」
「薫、会いたかった…。」
俺をフッたくせに、何を言ってるんだ……。
「薫に、頼みたいことがって会いたくて仕方なかった。」
おかしい。
今まで、付き合ってた時も、早苗はこんなこと一言も言ったことなかった。
「新垣流奈ちゃんってわかる?」
俺は頷いた。
そして、察した。
俺はルナという存在に
巻き込まれるんだと。
「なら、話が早いわ。来て。」
俺は引っ張られた。
きちんというと、引きずられた。
「な、なんなんだよ!お前は俺のこと好きじゃないんだろ?だから、別れたんだろ⁈今更、出てくるなよ‼」
俺は、周りを気にせず叫んだ。
この大学で告白を、すべて断っていると有名な俺がふられたという事実をいろんな奴に教えていることになる。
でも、そんなの気にしない。
俺は、嫌なんだ。
過去を引きずるのは。


