「おい、バンド☆ハンターに出演が決まったぞ!」

佑月からのそれを伝える電話が切れると同時に俺は桐生に告げる。休学というなのサボりで一年したの学年と授業をしている。

「ん。」

といいながらも、桐生は、驚いた顔をしていた。

「ルナが掛け合ってくれたらしい。」

その事実を桐生に告げた。

「ルナが…?」

でも、ルナは金持ちっぽくないけどな…。


「ルナは不思議だな。」

「ま、バンド☆ハンターに、関しては昔出た時の知り合いとかの可能性もあるだろ?」

そう言って、俺は飯にかぶりつく。

電話に必死でまだ食べていなかったことに気がついた。

「ねぇ、薫くん、桐生くん!この席いい?」

ふたり連れの女が歩いてきた。

馴れ馴れしくも下の名前で呼ばれてる。

嫌だ。

気持ち悪い、
呼ばないで欲しい。

「無理。」

桐生はそれだけ言って、また、食べ始めた。

俺は申し訳なさそうな顔を作り、一言言う。

「悪りぃな。」

それだけで女は文句を言わなくなるから。