for U〜名のない歌〜



「自己紹介、しようと思ってな。」

「あー、してなかったもんね。」

共同生活をするのに、学校とかのことを知らないとヤバイだろうな。と言うことで。

「ルナもいるな?」

一度確認して、俺は話し始める。

「藤本薫。薫でいい。T大法学部4年生。」

ルナの驚く声がする。

「ベーシストで、まぁ、サブボーカル。一応、藤本財閥の当主だ。」

この広い家の理由。それは、俺の家の名前。

薫、その名前は好きだ。

亡き両親がつけてくれた名前。

藤本、それは、俺の祖父の俺を締め付ける名前。

「だからと言って、特別に優れている人間じゃない。普通に接してくれ。」

「はい。薫さん。」

それから、佑月。


「藤本佑月。薫の弟。K大付属高校3年。元ボーカル。藤本財閥の宣伝のモデルとかしてる。だけど、俺はいたって普通の高校生!」

ルナがこくりと頷くと、俊が話を始めた。