「ルナ、薫に会いたい?」

「!もちろんよ!」

あたしの言葉に美由は、扉へ声を掛ける。

「ルネ。」

待ちに待った、薫との、対面だった。

「薫、かっこいい…。」

もともとかっこいいけど、さらにかっこいい。

どこぞのアイドルなんかより数倍かっこいい。

「ルネも綺麗だ。」

ずっと、ルナと呼ばれてたなら、ルネと呼ばれるのはなんだかくすぐったい気もする。

「ありがとう。」

あたしは、薫に抱きつく。

それだけで、なんだか幸せな気がした。