for U〜名のない歌〜



途端にルナの顔が真っ赤に染まる。

「そ、そそそそれって、プロポーズ…?」

「なっ!」

プロポーズ…!

あぁぁあああぁぁああ!

気づいてなかったとはいえ、プロポーズに間違いはない。

観念するしかないのかもしれない。

「ルナ、改めて、俺のとこに永久就職しないか?絶対幸せにするから。」

もっと雰囲気のいいところで渡したかった、いつでもプロポーズできるようにと
持ち歩いていた指輪。

真昼間の、しかも、隣の部屋には社員がたくさんいる社長室でのプロポーズを遂げてしまった。

「!こんなあたしでよければ、よろしくお願いします。」