for U〜名のない歌〜


その言葉ににこりと笑って、あたしを抱きしめた。

「俺は愛してる。」

かぁぁぁぁっと、顔が真っ赤になってることが予想される。

恥ずかしいけど、ちょっと、嬉しい…かな。

「もうそろそろ飛行機の時間だから行くよー、薫!」

俊が叫ぶ。

少し名残惜しいけど、仕方が無い。

「またね。」

「あぁ、また。」

いきなり、薫の顔が近づいてきて、リップ音がなる。

「み、みんなの前だよ!」

「見せつけてるんだって。」

うぅぅぅ…。
あたしは恥ずかしくなる。

そして、

5人は日本へ帰って行った。