for U〜名のない歌〜


数日後

あたしは空港にいた。

「もう少し落ち着いたら日本に行くから、待ってて。」

あたしは、薫に抱きついてそう言った。

「…浮気、しないでよ?」

その言葉に薫は必死に頷いてる。

赤べこみたいに頭を振っている薫を放っておいて、あたしは佑月に話しかける。

「佑月、喉の調子は、どう?」

「まだちょっと、難しいかな。」

にこりと笑いながら、あまり良くないことを言う。

「そっか。」

「でも、俺の喉はルナでしょ?sky fly二代目ボーカルなんだから。」

「そうだね!」

笑ながら話を終えて、桐生のもとへいく。

「桐生、薫のこと、よろしくね。すぐには帰れないと思うから。」

「任せとけ。」

そのままあたしの頭を手でぽんぽんと撫でる。

「ありがと!」

そして、美由と俊のもとへ、

「二人は付き合ってんの?」

いつも一緒にいる二人への第一声。

美由も俊も首を横に振った。

「僕たちは、一番気があうだけだよ。」

「そうなの?」

「薫と桐生は、かなり年上でしょ?佑月は、あの年でかなり、大人っぽいからさ。」

確かにと納得して、三人で笑う。

また、あたしは、薫のもとへいく。

「薫、大好きだよ。」