「ルネは、もともと、弟の、恋人の子供だ。でも、その恋人は病気で亡くなった。だから、弟がルネを引き取った。だけど、弟も病に侵されていた。…今でも生きてはいるけど、どうなるかわからない。だから、1歳の時に俺と、留美子の子供として引き取ったんだ。留美子は、不妊症でね、俺たちは子供はいらない、二人だけで生きて行こう、って言ってた。でも、弟が俺たちに頭を下げてきた。もともと、本当に子供が欲しくなかったわけではなかった留美子は、OKした。だから、あの子はハーフだと思ってる。でも、あの子は本当は生粋のフランス人だ。あの子は、音楽の天才と呼ばれているけど当たり前なんだ。神童の娘なんだから。」
ミカエルさんの、娘じゃない…?
「でも、俺は本当の娘がいないからわからないけど、愛情は注いできたつもりだ。」
確かに、言われて見なければ、わからないくらい、愛情は、注いでたと思う。
「ルナが養子だからって、嫌いになることなんがないですよ。」
俺はミカエルさんに言う。その続きを佑月が言う
「どんなルナだとしてもルナはルナですから、」
佑月に続いて、俊が口を開く。
「僕たちはルナが大好きなんです。」
美由も、続いた。
「ルナがボーカルじゃなきゃ、sky flyじゃないんです。」
「仲間だから。」
桐生が美由に続いた。
「ルネはいい仲間を持ったな。」


