俺はそう言うと、マイクを手に持った。他のメンバーも楽器を持つ。
♪最初は怖かった
大きな人で、俺なんかが
話してもいい人なのかと
でも実際は違った
あなたは気さくな人でした
娘のことを大切にして
少し言葉足らずにもみえるけど
それがきっとあなたの
愛情なんだろうな
あなたのおかげで彼女に会えました
あなたがいなかったら
今ここで俺も歌えない
あなたがいるから彼女と歌えました
あなたのおかげで
今の俺たちがいる
ゆっくりと語りましょう
もっと、もっと、
あなたのことが知りたい
あなたにとって俺は
なんでもないかもしれないけど
俺にとってあなたは神なんです
あなたがいたから彼女と歌えました
あなたがいなかったら、
彼女といる幸せを
知らなかったままだったでしょう
あなたのおかげで今の俺たちがいる♪
俺は頭を下げた。
「題名は、」
「感謝、です。」
感謝、その言葉しかないんです。
俺たちがミカエルさんに伝えたいことは
心の中で付け加えた。


