「ルネは大丈夫かい?」
息を切らして、飛び込んできたらしい、ミカエルさんが言う。

「大丈夫ですよ。社長」

「律が言うなら大丈夫そうだな。」

社長、律…なぜ…?

「ならば、音楽堂にsky flyのメンバーを連れて行ってくる。律、頼むぞ。」

音楽堂…

謎な屋敷だ。

「音楽堂は、離れにある。少し寒いかもしれないが、そこまで遠くない。我慢してくれ。」

俺ははい、と返事をする。

他のメンバーも来て、俺たちは、今度こそ音楽堂へと向かう。

そこは、立派な小劇場だった…!

「でかい…!」

「ルネが起き次第、呼びに行く。その前に俺も、聞きたいんだがいいか?」

俺たちはミカエルさんの言葉にもちろんですと返事をする。

俺たちも歌いたいんだ。

「ミカエルさんに捧げたい歌があるんです。」