for U〜名のない歌〜


♪縛り付けられたこんな世界から
逃げ出してやると決めた
それは自立したわけじゃなく
ただのあたしのわがまま

必ず見つけるとあの日誓った約束も
結局から周りばかりして
君にはすごく迷惑をかけたよね

あたしがあたしである限り、
まだ君に迷惑をかけるでしょう
それでも、それがあたしだから
まぁ仕方ないっていつものように
笑ってよ

君の目から溢れ出した涙に
あたしはその時の状況を
理解するには早すぎて
何度も悔しくて泣いた
でもそれもきっとあたしが成長した
瞬間だったんだよ
そう思えばなんとも
思わないでしょ♪

佑月に危険だと合図する歌。

何が起きるかわからない、何かあったら警察を呼ぶように、

そんな合図の歌を、気持ち良さそうに歌っていた。

「?穂高、」


暗いけど、ルナの髪が揺れたのが目についた。

それと同時に髪が落ちる。

そして、パッと電気がつく。

「!」

「きゃぁぁぁぁぁ!」

ルナの横にいたのはナイフを持った男と、ハサミを持った、棗だった。

「⁈」

「あなたが、あたしをフランスで見つけたと言ったのね?穂高グループの、隠し子、田渕晃。」

ルナはにこりと笑いかけた。

「あと、穂高棗、助けてくれてありがと。」

ルナはそう言って、会場でまだぽかんと見ているファンに声をかけた。

「ごめんね!あたしのせいでせっかくの時間が無駄になっちゃって!」

その言葉を言うために、ルナはナイフを持った男から目を離していた。

その瞬間を、狙われたのだろう。

いつのまにか、ルナはゆっくり倒れて行った。