for U〜名のない歌〜


そして、とうとう解散ライブの日が近づいた。

メジャーデビューを進めてくれた社長さんには全員で謝りに行き、ヒカリにはあたしが謝った。

「ヒカリは、怖くてもうスポットライトを浴びることができないよ。」

そういった。

「ごめんね…ヒカリ…。」

「ルナはなんでも一人で抱えすぎっ!ヒカリのことは気にしないで?」

ヒカリの目には涙が浮かんでいた。

「結局さ、milkyway☆は、ヒカリたちにとってただの趣味だった。そう思えばいいよ。」

ヒカリは静かにそう言った。

「さ、最後のスポット浴びてきて!」

ヒカリはそう言ってあたしの背中を押した。

「きゃーーーー!ルー様ーー♡」

「ナギ様、可愛いー!」

「チィ様イケメーーーーン!」

ルナ→ルー様
ナギサ→ナギ様
チナツ→チィ様
ヒカリ→ヒカ様

これは、

まだ解散を知らないファンの声……

「みんなー、張り切っていくよ〜っ!milkyway☆で、『流れ星』!」

♪ある日の午前0時すぎる頃
キラリと光る星を見つけた
大きく輝いてはないけれど
何だか素直に綺麗と感じた

夜の闇に包まれて
不安だったあたしに
大丈夫と囁いて
くれた気がしたんだ

流れ星夜空に光る
闇の中を突き進むように
流れ星夜空をかける
光の矢のように早く
流れ星僕らの心に
夢を伝えにきたよ♪