for U〜名のない歌〜



「パパ、レッスン室ついたわよ。」


「ん、あ、あぁ。」

あたしの言葉にパパは少しどもったような返事をして、微笑んだ。

「また、お前のピアノも聞かせてくれよ?」

あたしは何も気づかずにうん、とだけ頷く。

「ミカエルさん、中入って大丈夫ですよ。」

最初は社長と呼んでいた薫も、プライベートだからという理由で、いまは、ミカエルさんと呼んでいる。

まぁ、パパ自身、社長って呼ばれるの好きじゃないみたいだし。

「あぁ、ありがとう。」

そう言ってパパはドアノブを、捻った。

「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

パパは黙って扉をしめた。

「君の仲間かな?今のは。」

薫に問いかける。

「いえ、まさか…!」

穂高グループの暗殺者では、

そう言いたいのだろう。

そうかもしれない。

その可能性が高い。

パパはもう一度扉を開けた。

そして、即座に回し蹴り。

相手は一発で伸びた。

「この人は…?」

顔は見たことない。

とりあえず縄で縛って、転がしておく、

まぁ、なんでもいいから歌いたいな←