日本に来てからもフランスで聞いた声は聞いていない。
だから、毎日のようにバンドの練習。
パパも藤本邸に泊めてもらって、安全だって言える、
この家には、一応ガードマンもどきがいるからね。
「桐生ー、どうしたの?」
美由が今現在話しかけている、桐生のことだけどね笑
ガードマンみたいに突っ立ってることが多いから。
「ミカエルさんの、服装、センスいいな。」
今日のパパの服装は…、
白のクラッシックシャツのボタンを二つくらい開けて、ジーンズだっけ…?
桐生のセンスもいいと思うけどな…?
パーカーにダメージジーンズ。それにシルバーアクセサリー。
そういう格好の人嫌いじゃないんだけどなぁ…。
「でもあの服装、ミカエルさん以外だったら似合わねぇんだろうな。きっと。」
そう言って桐生はにっこり笑った。
パパが褒められたんだけど、あたしまで褒められた気がする!
「ミカエルさん以外であの格好して似合うのは薫と佑月くらいだよー!」