for U〜名のない歌〜


「!」

俺たちは驚いてルナを見つめる。

「パパと叔父様といたときにみーつけたって声が聞こえたの。それでね、あたし、しばらく外に出れなくてその時に作ったの。結局声の主はわからないままよ。まぁ、そんなことどうでもいいわ。」

そう言って彼女は練習室へ向かおうと足を踏み出した。

俺は急いでルナの後を追った。

だけど、

なぜか何かが心残りだ。