for U〜名のない歌〜


ライブをやりたいという気持ちが成り立つ。

ルナといたいっていう気持ちが成り立つ。

「今、ルナってよんだ…!」

ルナは社長の方を向いて驚いた顔をした。

「ルナ、俺は留美子のところへ行ってくるよ。」

そう言って、社長は部屋を出て行った。

俺はすぐにルナに駆け寄る。

「ルナ…!」


俺はルナを思い切り抱きしめる。

この感触、ルナがての届くところにいる。

ルナが俺の手の中にいる。

それが実感できる。

「ごめんね、薫。心配かけて」

「ほんとに、心配かけんなよ。…そんなことより、おかえり。ルナ」

「!ただいま!ただいま薫。みんな。」

全員のお帰りという声が響く。

「あたしはね、穂高グループと戦いに来たの。だから、何が起こるかわからないよ?」

「そんなのどんなことでも一緒だろ?ルナと一緒なら俺にとって地獄だとしても天国だよ。」