「…ねぇ。」
⁈ルナの声⁈
「あたしなしで話進めないでよ」
ルナは佑月に、声をかける。
「改めて。Runne・Luna・Carmenです。又の名を新垣流奈。」
ルナはニコリと笑った。
それからと、ルナは続ける。
パパ、と、ルナの呼ぶ声に入ってきたのは…。
「Carmen社長⁈」
最近藤本財閥とも、取引をするようになった、会社の社長だ。
日本嫌いで有名なのに藤本だけは取引してくれる。
「久しぶりだな。薫くん。」
ルナが新垣留美子さんの娘ということは社長の娘ってこともわかってたけど、改めて実感する。
「お久しぶりです。わざわざ日本まで御足労おかけしました…。」
俺は、びっくりして声が出ない。
「今回の来日は留美子の墓参りが、主体だ。それより、君たちのライブはいつなんだい?」
「…一ヶ月後、です。」
「ちょうど俺たちも一ヶ月滞在する予定だ。ルナもバンドに入れてやってもらえないか?」
ルナが、sky flyにいてくれる…?
それだけで俺の全てが成り立つ気がする。


