「ライブ⁈対バンじゃなくて、ワンマン⁈」
俊の驚いた声がする。
美由も佑月も、声には出さないが多少なりとも驚いている。
「前の対バンやったとこのライブハウスがぜひやらないかってさ。どうだろうか。」
「やりたい。でも、」
俺の問いにすぐに美由は返事をしたが言葉を濁した。
「ルナがいなきゃ、意味ないよ…!」
「…ルナは帰って来てるよ。Runne・Luna・Carmen、として。」
「それって…」
それは、新垣ルナとして、俺たちのsky flyのメンバーとして帰ってくるわけじゃないということを表してるのではないか、俺は途端にそういいそうになった。
「ルナは…ルネ様は、俺の命の恩人の娘だ。穂高グループに、殺されかけたときに助けてくれた、」
「…!穂高グループ⁈」
俺は驚いて叫ぶ。