for U〜名のない歌〜


「ナギサ、ごめん。でも。あたしはもう無理。このメンバーでやりたいって思えない。」

「ウチも。どっちにしても、若女将修行は、マジでやらなきゃいけないし。」

これで、ナギサとも、ヒカリともチナツとも会えなくなる。


少しさみしいのかもしれない。でも、チナツとあわなくてすむのは、嬉しいのかもしれない。

あぁ、ダメだ。

あたし、チナツを嫌いすぎてる。

ダメだよ。あたし。

こんなあたし、好きだって言ってくれてありがとう。ナギサ。

嫌いだって言われても当たり前だね。

チナツは、正論を言ってた。

そっか。

milkyway☆があたしにあわないんじゃなくて、

あたしが、milkyway☆にあわないんだ。

確かに、踏み台だったよ。milkyway☆は。

でも、だんだん楽しくなったんだ。

ファンのみんなの前で近くで歌うこと。

だから、milkyway☆のこと、大好き。


ごめんね。全部、全部、あたしのわがままだったって気づいたよ。

milkyway☆のためとかいってながら、ほぼあたしのためだったね。

自己満足を、三人に押し付けてた。

「今までありがと。ごめんね。」