いっきに、場の雰囲気は明るくなってみんなでジャンプする。
ベースを手にしたい!
歌うことは嫌いじゃないけど、やっぱり俺はベースが好きだ。
「盛り上がってこーぜ!一緒に!」
大きな声でマイクを通さずに叫んだ。
その声にみんな、大きくてを振り上げ、ジャンプして、大きな声で歌ってくれる。
曲のサビに近づくにつれ、声はどんどんと大きくなって。
ギターや、ドラム、キーボードの音も大きくなって。
ベースも、大きく響き出した。
「楽しんでるかー⁈」
「いぇーい!」
大きな声で叫び返してくれる。
俺は佑月をみた。
ベースソロで終わるfly away。
佑月を目立たせたい。
「佑月!前に来い!」
そう言って俺は後ろへ下がった。
次の曲もベースとギターから始まる。


