for U〜名のない歌〜


みんな拳をあげて歌ってくれる。

みんな、笑って歌ってくれる。

それが、俺がsky flyで、いたいと思う理由になる。

「次は、俺が作った曲。八百比丘尼。」

八百比丘尼と言えば、人魚の肉を食べて800歳まで行きたという女の話だ。

それを題材にどんな風に曲にしたのか、今ここでわかる。

静かにドラムがたたき出した。

♪いつから気づいてんだろ
僕の体が成長しないこと
昔々の話には人魚の肉で800歳まで
生きた人の話もあるけれど
僕が君に何か伝える前に
君は地面に帰るんだ

この気持ちが届けばいいな。
君が、好きなんだ。
君のことを想ってるんだって、
微笑んで自信もって言えるよ

この言葉がここで響くように
君の中で響いて欲しい
君の言葉は僕の中で、
八百比丘尼よりも長く
響き続けるだろう
たった一人の好きな人へ

いつからわかってたんだろ
君がもうここにいないこと
昔々の僕は人魚の肉を食べたくて
仕方なかった時もあったけど

君が僕に言った言葉はまるで
今僕に君が言ってるみたいなんだ

それは君からもらった言葉
好きだから好きなんだ
そんな前向きの言葉。
その言葉が僕は大好きだ。

君の言葉がここで響くように
僕の耳で響いて欲しい
君の言葉は僕の中で、
八百比丘尼よりも長く
響き続けるだろう
たった一人の好きな人へ♪

歌い終わると同時に俺は高くてをあげてからお辞儀する。

美由もそれに続き、佑月が、ベースを真ん中で引き出す。

引いてる曲は、fly away。