「やめてくれ!」
パパが叫んだ。
あたしは、歌の邪魔をされてイラつく。
昨日聞いてた時は、何も言わなかったのに。
「留美子の歌を歌わないでくれ。ルネ。」
留美子の、歌?
ママの歌?
違う。これはあたしの歌。
日本であたしが作った歌。
「これはあたしが作った歌よ?」
「留美子の作った歌じゃないのか?」
「そうよ。あたしが日本にいる間に作ったの。」
あたしは、五線譜ノートを渡す。
「!」
パパは驚いた顔をした、
「二人とも急いで中にはいれ!」
「なんでよ、」
あたしの後ろから新たな声が聞こえた。
「みーつけた。」