for U〜名のない歌〜


「for U、」

for U

Uは、きっと、you

あなたのため、だろう。

歌詞が少し、女性的。

確か、手紙の追伸にアレンジしてくれって書いてあったな…。

「アレンジ?」
桐生が俺に短く聞く。

俺はただうなずく。

アレンジすれば、その分だけルナの気持ちが俺の中に伝わる気がする。


ルナがわかる気がする。


「アレンジっていうか、俺は歌詞を、変えるだけでもいいとおもうけど?」

佑月が、俺の後ろから言った。

「そーだな。」

そう言って俺は練習室を去る。

「佑月、ベースやっとけ。」

佑月に、ベースをやらせて俺が歌うなんて、佑月にとったら、地獄かもしれないけど、そんなのどうでもいい。

ルナは絶対、佑月も、sky flyにいなきゃ意味がないって思ってるはずだから。

「わかった。」